梅の魅力&知恵袋
昔ながらの万能薬 梅の持つ力
梅は栄養素という観点からすると、他のフルーツほどビタミンも多くはないのですが、万能薬と言われる訳は、その機能にあります。
梅に含まれるクエン酸は、エネルギーを順調に生み出し、
疲れにくい体にします
クエン酸は、食べたものをエネルギーに変えるために、細胞内にあるクエン酸回路というところで化学反応を起こし、エネルギーを作りだしています。エネルギーが不足すると疲労がたまってしまうので、この回路が活発に動くことで疲れにくい体になります。疲れたときは梅干しを食べると元気になるのはクエン酸のお陰なのです。
唾液の効果で食欲増進

想像しただけでも唾液が出てくるほど梅干しの唾液効果は抜群。
唾液にはカタラーゼという活性酸素を排出する抗酸化物質が含まれるので、唾液が増えると老化防止やがん予防につながります。
また、唾液が増えることで消化力がアップするので、胃腸の調子を整えて食欲を増進する効果があります。
菌の繁殖を抑え感染症や食中毒予防にも
昔から梅には防腐作用があると経験的に知られ、お弁当などに入れる習慣がありました。これは梅に含まれるクエン酸やベンズアルデヒドに微生物の繁殖をおさえる効果があるからです。
最近の研究ではこのようなことが実証されています
インフルエンザウイルスの増殖を抑制する成分を発見
ポリフェノールの一種「エポキシリオニレシノール」という成分がウイルスの増殖を抑えるとことが実証されました。(「紀州田辺うめ振興協議会」の研究による)ピロリ菌の活動を抑制する効果を証明
胃炎や胃潰瘍の原因として知られているピロリ菌。梅に含まれる「シリンガレシノール」という成分が、ピロリ菌の活動を抑制する効果があると証明されました。(「紀州梅効能研究会」の研究による)
血糖値の上昇を抑制させる効果を証明
α-グルコシダーゼという糖質を吸収する酵素の働きを抑え、血糖値の上昇を抑える「オレアノール酸」という成分が糖尿病予防効果が確認されました。(「紀州梅効能研究会」の研究による)ノロウイルス感染の減少効果
クエン酸にノロウイルス感染減少効果が期待できることが、国際誌「ウイルス学」に掲載されました。(ドイツ・ハイデルベルク大学とドイツがん研究センターの研究による)鳥居農園おススメ生梅の利用レシピ
シンプル白梅干のつくり方
材料・完熟梅1kg ・塩130g
- 1梅を水洗いをしてザルにあげて水分をとばし乾かします
- 2梅を傷つけないように楊枝でへたを取ります
- 3梅の消毒として焼酎をまんべんなくかけます
- 4容器の底に塩を敷き、梅、塩、梅、塩と交互に入れていく
- 5落し蓋をして、使用した梅の1.5倍の重石を置く
- 6紙で蓋をして、日の当たらない場所に置く
- 72~3日で梅酢が上がってきます
- 8梅酢が梅にかぶるぐらいになったら重石を半分の重さにする
- 97月下旬~8月上旬の晴天が続く日を見計らい、3日間梅を天日干し、その間3~4回表裏を返す。
1日目と2日目の夜は室内へしまい、3日目の夜はそのまま朝まで出しておき夜露にあてる。 - 103日間干したらビンに入れて保存する

さわやか梅シロップジュースのつくり方
材料・青梅1kg ・砂糖600g~1㎏お好みで
- 1梅を水洗いしてペーパータオルで水気をふき、へたを楊枝で取る
- 2ポリ袋などに入れて冷凍庫で半日以上凍らせる
- 3瓶に砂糖をまんべんなくかぶせながら梅を入れる
- 44~5日でシロップがひたひたになればできあがり
- 5お好みで炭酸水や水で割って飲みましょう

濃厚 梅の実エキスのつくり方
材料・青梅1kg(出来上がり20g)
- 1梅を水洗いしてペーパータオルで水気をふき、へたを楊枝で取る
- 2おろし器で青梅をすりおろします(金属製のおろし器は酸が強いため使わないでください)
- 3ガーゼに包んで汁だけを取り出す
- 4搾り汁を鍋に入れ弱火で●時間煮詰める ※鍋はホウロウまたは耐熱ガラスを使用する
(鳥居農園では丸2日煮詰めています)
- 5トロトロになったら出来上がり
- 6煮沸消毒した瓶に入れて保存する

梅酒のつくり方
材料・青梅1kg ・氷砂糖600g~1㎏お好みで ・ホワイトリカー1.8ℓ
- 1梅を水洗いしてペーパータオルで水気をふき、へたを楊枝で取る
- 2瓶に氷砂糖、梅、氷砂糖、梅と交互にいれていく
- 3ホワイトリカーをそっと注いで蓋を閉め冷暗所に置く
- 4時々容器を横にしてゴロゴロとゆすってなじませる
- 53か月後から飲み頃になります。お好みで炭酸水や水で割って飲みましょう

鳥居農園おススメ梅料理
簡単!シャキッと元気の出る ジャコ&梅干しごはん(材料2人分)
材料2人分・お米1合 ・もち米30g ・じゃこ10g ・梅干し大1個 ・お酒少々 ・大葉1枚
- 1お米、もち米をとぎ、通常の水加減で、じゃこ、梅干し、お酒を炊飯器に入れかき混ぜます。
- 2炊き上がったら、千切りにした大葉をちらします。
